100年以上前に作られた、ヴィクトリアン時代のドレスからリメイクしました。エプロンは1950年代頃製の極薄の綿ローン素材、砂糖菓子のような儚げなピンクのリボンもオリジナルのままです。
こちらのリメイクは、Robeviergeの商品です→» ヴィクトリアンレーススカート・エプロン付き
ヴィンテージリメイク・ヴィクトリアンレーススカート
エプロンを外したらこんな感じ。ウエストヨーク切り替えになっていて、前にリボン型のポイントが付いてます。
スカートのほとんどの部分はレース仕立て。逆三角形のパーツがスカートの幅をだんだんと広げて、充分に大きくなった裾周りに2段のレースが付けられています。
リメイク前のヴィクトリアンドレス
レースを惜しげも無く使った、職人の技術が詰まったドレスは、当時の裕福な家で娘のために贅を尽くして作った衣装だったことがわかります。ドレス本体部分の生地の傷み(繊維が弱くなって、お洗濯すると裂けてしまいました。)があったので、ドレス下のレース部分をめいっぱい使ってスカートにリメイクしました。
ヴィクトリアンレーススカートのデザインと仕様
- 表スカートのウエストヨークと三角パーツ以外は、全てレース仕立て。
- 1950年代製のアンティークエプロン付き
- 裾にレースが付いた裏スカート付き。
- ウエストゴム仕様
表スカートのウエストヨークと三角の切り替え部分以外(写真のグレー部分以外)は、全てレース仕立て
レースの縫い合わせ方
2本のレースを付き合わせにして、それぞれのレース端の目を交互に一針一針すくいながら縫い合わせています。写真の赤い線
縦のレースは全部で32本。それを全て縫い合わせて筒状にしてから、1番上のレースと裾のレースを付ける・・・。気が遠くなるような手作業は、どの位の時間をかけて作られたのか想像もつきません。
裏裾にも表と同じレース付き
ウエストゴム仕様。ヨーク部分は、リメイク前のドレスの生地の傷みがない箇所を使用しています。
元のドレスを創った人も着た人も、もう誰もいません。いくつかの旅を経てRobeviergeに辿り着き、又誰かに着てもらう為の準備をしました。
100年続いたドレスが、スカートになってから見る景色はどんなでしょう。
大切な1枚、記憶に残る服のリメイクオーダーを承ってます→» メルスリー・デ・ローブ ヴィエルジュ