袖フリルのパターンが作れたら、リメイクの幅がいっきに広がります。パターンの知識がなくても ここに載っていることを理解していただきながら、ゆっくり進んでいけば大丈夫です。
基礎がわかると、自分風のアレンジを加えていろんなデザインにも挑戦できるようになります。今日は、まず基本の袖フリルパターンの作り方をご紹介します。
袖フリルのパターン作り方
- 袖フリルの丈と付け位置を決める
- 袖フリルのパターン展開
- 身頃にピンで留めてシルエットの最終確認
袖フリルの丈と付け位置を決める
重要なのは
服全体のバランスを見ながら決めること
最初に大体の袖フリル丈と付け止まり位置を決めてから、その寸法に余り布を(紙でもOK)粗断ちして、それを身頃のアームホールのライン上に、ピンで留めてバランスを見ながら寸法を決めます。この時、必ずトルソーに着せるかご自分で着用して確認します。
この工程の写真を撮り忘れたので、完成した服で再現しました↓完成したものなので、身頃のアームホールの縫い代はありません。
この工程で使用した紙は、こんな形です。布を使った場合は紙に写して、これを袖フリルの元型として、ギャザー分量を加えてパターン展開をしていきます。(この方法は私の経験からたどり着いた、袖フリルのシルエットを早く美しく作る基本で、学校やソーイングの本、他のパタンナーさんのやり方とは違うかもしれません。)
袖フリルのギャザー分量の決め方
袖フリルの元型から、ギャザー展開をする前に、実際の布や同じ厚みや風あいの布(シーチングでOK)に、ぐし縫いをして どのくらいギャザーを寄せるのかを決めます。ギャザーを入れる前の寸法、ギャザーを入れた寸法を測って、ギャザー率を出します。文字で見ると少し難しいかもしれませんが、↓写真を見ていただいたら大丈夫、かんたんです。
袖フリルのギャザー率の出し方
- どのくらいギャザーを寄せるか決まったら、ぐし縫いしたところの寸法(ピンクの線)を測る。この寸法をAとします。
- ぐし縫いした糸を緩めて、元の布の状態に戻して、同じく寸法を測る。この寸法をBとします。
- 倍率を計算して、ギャザー率を出す。
袖フリルの展開方法
- 袖フリルの元型に、中心線と平行に展開線(ピンクの線)を入れる
- 展開線の位置で、カットしてギャザー分を加えて広げる(展開)
- 展開した後、付け側の線の補正をする
- 元型を展開した線を消す
- 展開後の付け寸法が、設定したギャザー率になっているかを確認する。少しの寸法の過不足は、中心線で修正する
袖フリルのシルエット確認
- パターンの周りに1センチの縫い代を付けてカット
- 袖フリル端を5ミリ幅の三つ折りをして、ピンを打つかしつけ糸で縫う。(袖フリル端のステッチ幅は、お好みで設定してください。)
- 袖フリルの付け側(アームホール側)にぐし縫いをしてギャザーを寄せる
- 身頃にピンで留めて確認してイメージ通りになっていたら完成です。お疲れさまでした!修正がある場合は、もう少し頑張りましょう。付け方の記事はこちら→» 袖フリルの付け方
» 袖フリルの付け方
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