今日ご紹介するのは、タイトスカートの基本パターンです。引き方はこれ以外にも、ダーツの位置や向き、長さが違うもの、最初から前後スカート幅に差を付けて脇線を移動する、などいろいろあります。
タイトスカートのパターンを1度作っておけば、Aラインスカート・ヨーク切り替え・タックスカート・など、いろいろなデザインのスカートを作るときのスカート原型としても使えます。自分のサイズでタイトスカートのパターンを作ってみませんか。
オーダーは、こちらのサイトで承っています→» メルスリー・デ・ローブ ヴィエルジュお気軽にお問い合わせください。
タイトスカートのパターン
このパターンを見ながら、数字を入力すれば出来るのですが、わかりにくい場合は、下の《タイトスカートのパターン作り方》1〜順番に見ながら進行してください。
Wーウエスト、Hーヒップ、W.Lーウエストライン、H.L−ヒップライン
ゆるみについて
スカートを履く時に、インナーを着たりトップスをインにすると、ウエストにはその分の厚みがプラスされます。座ったり、しゃがんだり身体を動かす時にも、ヌード寸法のままでは窮屈です。それらを考慮して実寸のウエストとヒップ寸法に「ゆとり」を加えます。
採寸箇所とゆるみ&いせ分
- ウエストとヒップ1周を採寸して、スカート丈を決めます。
- ウエスト(いせ分)1周2センチ。このスカートのパターンは、ベルトを付ける場合のパターンで、前後のウエスト寸法に0.5cm(0.5×4 全体で2cm)の(いせ分)を入れています。ベルトを付けない場合は(いせ分)を入れずに計算して下さい。
- ウエスト(ゆるみ分)1周3センチ(仕上がりウエスト=実寸のウエスト+3センチ)記事中のパターンに表示しているウエスト寸法とは、仕上がり寸法のことです。
- ヒップ(ゆるみ分)1周4センチ。ヒップゆるみの配分は、前後幅(1/4ヒップ+1)
- ウエストからヒップの1番高い位置までの寸法は、多少の差はあっても大体の方は20㎝で良いと思うのですが、気になる場合は採寸してください。後ろ中心にスリットの位置をお好みで入れてください。(歩きやすさ&デザインで決める)
- ウエスト脇〜H.Lの位置まではカーブ、H.Lから裾は直線で脇線をひきます。
- 前Wは2等分、後Wは3等分して印を入れます。
- 前後中心からW1/4(ゆるみ分を加えた寸法)+0.5(いせ分)の位置に印を入れる。(例)実寸のウエスト1周が62センチの場合→62+3.0(ゆるみ分)/4+0.5(いせ分)=16.75センチ
- 印を入れた位置から、脇までの寸法を2等分した1つ分がダーツの幅。
- 後は、2等分した位置からHL(ヒップライン)まで垂直線をひいた2/3のところをダーツ止まりとする。
- 前は、3等分した中心側の位置から脇側にダーツ分をとったところから垂直線をひく。1/2の位置がダーツ止まり。
- 後W.Lを2等分した位置から、後中心方向にダーツ分をとり、そこからダーツ止まりまで線をひく。
- 前は、6aでとった3点をつないでダーツ線とする。ダーツ止まりは、W.L〜H.Lの1/2。
- 後は、ダーツをとった残りの寸法を2等分した位置が脇側のダーツの中心。
- 前は、中心から2/3の位置から脇側にダーツをとる。
7の拡大
- ダーツ線は、まず直線でひいた後↓青い線のような内側に少しカーブした線にする。こうすると縫い上がりが綺麗になります。
- W実寸(ヌード寸法)62センチの場合、仕上がりWはゆるみ分を加えた65センチとなります。
- スカートWには、いせ分2センチを加えてるので67センチ、65センチ(持ち出し分除く)の長さのベルトに、67センチのスカートWをいせながら縫い合わせます。
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9 ダーツの角処理
- パターンを切り取る前に、タックを倒す向きに折りたたんで、W.Lをルレットで印をつけます。そうすると↓青い線のようにダーツの角処理とウエストラインが自然なラインに補正できます。
Please try it!
測定したヌード寸法が、ウエスト62、ヒップ88の場合→ゆるみ分3センチを加えたら、ウエスト65センチ、ヒップ92。この寸法でパターンをひくということ。
タイトスカートのパターン作り方
パターンを作るのが初めての方にもご理解いただきやすいように、1つのラインをひくごとにパターンの図解&説明を書いています。青い線に従って進んでください。
1 長方形を書いて、ヒップ丈の位置に線をひく
2 W.L(ウエストライン)
3 脇線
4 前W1/2、後W1/3の位置に印を入れる
5 ダーツ寸法を割り出す
6 中心側のダーツ
7 脇側のダーツ
これでスカートは、ほとんど完成です。あとは、ダーツとウエストの補正とベルトパターンだけです。
8 ベルト
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