少しずつ集めて大事にしまっていたアンティークレースの中からレースを選ぶ時が、私はリメイクの中で1番好きな作業かもしれません。国籍や時代に関係なく惹かれあう服とレース。その奇跡のような巡り会いを自分の手の中で見ることができるからです。
今回は、前回のレース付け方の基本の続編です。ちょっと難しく感じる仕様(つくり)も、特別なテクニックは必要ありません。どんな仕様かが理解できたら成功しやすいのではと思って、服の写真とピンクの背景の図解で説明しています。気になるものがあれば、レースを付けるリメイクをしてみませんか
リメイク・レース付け方
袖口や裾にレースを付ける時は、本体布とレースを縫い合わす前にレースを付け寸法+縫い代分にカットして、脇線を縫ってロックミシンをかけて輪の状態にしておきます。
- 数種類のレースの重ね付け
- 生地の間にレースを挟み込む
- レイヤード風
- パンツの裾切り替えにゴムを入れて、レースとフリルを付ける
レース付け方・重ね付け方
レースの端と端を重ねてミシンステッチ。これを繰り返して数種類のレースを縫い合わせ、生地端にロックミシンをかけた本体の上に置いて表からミシンで付ける。↓写真は6種類のレースを重ねています。
レース付け方・挟み込み
端にロックミシンをかけて、二つ折りした生地の間に裏からレースをあてて、表からミシンステッチ。ワンピースやトップス、パンツなどいろんなアイテムでよく見られる仕様です。
1つ前の仕様と違うのは、レースを表においてステッチしてるところ。
レース付け方・レイヤード
切り替え布とレースを縫い合わせたパーツを本体布の裏からミシンで縫う。2枚重ねで着ているように見えるレイヤード仕様は、レースや本体端からステッチまでの寸法によっていろんなデザインがうまれます。
- 本体生地の端を裏側に三つ折り
- 切り替え布とレースを縫い合わせてからロックミシンをかける。切り替え布の端(上)にもロックミシンをかける。
- 2の切り替え布とレースを縫い合わせたパーツを、本体布の裏にあててミシンで縫う。
レース、フリル付き&ゴム入り
この記事の1枚目の写真、裾にゴムが入ったロマンティックなペチパンツの仕様。本体布とレース・フリル・テープ・4枚重ねで縫うので、薄い素材を選ぶのがポイントです。ゴムでギャザーが寄るので、レース・フリルに入れるギャザー分量は控えめにしています。
- 本体布とレース・フリルとテープを中表にして、ミシンで縫う
- 本体布とテープを上に倒す
- テープ端を二つ折りしてアイロンをあてる
- テープ端の際(折り代から約2ミリのところ)をミシンステッチ。このとき細いレースも一緒に縫う。
- ゴムを通して完成
- 完成裏
レース、フリル付き&ゴム入りの補足
上の工程4、表からレースを付けながらテープの際を縫う工程が難しい場合、最初に裏からテープ際を縫って、次に表から1本目のステッチの上にレースを置いて2本目のミシンステッチをしても構いません。
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