幾重ものフリルが、裾から溢れ出るフレアースカート。ドラマティックな春の夜をイメージしてリメイクしました。
ずっと大切に着ていたのに、近頃着なくなったスカートやワンピースはありませんか。どこか新鮮さに欠けて、気付いたらもう何年も着ていない服。嫌いになったんじゃないのにね。
こんな時、裾にフリルやレースを付けるだけで新鮮にうまれ変わって、又クローゼットの中のお気に入りコーナーに戻ってくることがあります。裾にフリル、レースを付ける仕様にもいろいろありますが、今回は裏スカートの裾にフリルを重ね付ける方法をご紹介します。
フリル、レースの選び方
フリルやレースの幅、段数はお好みで。ヒラヒラさせたい場合は、元々ギャザーが入っているものを用意されるのをお勧めします。記事中で使用している裾フリルは、アンティークのポリエステル製、細かいタックが入っているものです。動くたびにヒラヒラと揺れる感じに仕上げたい場合は、なるべく軽い素材をお選びください。
スカート裾・フリルの付け方
今回はスカートの下に、ペティコートを重ね着してる風にしたかったので、スカートに裏を付けて裏スカートの裾にフリルを付ける仕様(つくり)にしましたが、1枚仕立てのスカートの場合でもフリルやレースの付け方は同じです。
フリルの付け方の手順
- スカートの裾を5〜8ミリ幅の3つ折りしてからアイロンをあてる
- 折り代端から3〜5ミリのところに1段目のレースをミシンで縫う
- レースの見える幅を決めてから、2段目、3段目〜下から順番に縫っていく
フリルの付け方・図解
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スカート裾を5〜8ミリ幅の3つ折りにして、アイロンをあてる。完成後 裏から見た時にスッキリさせたい為に、図では裾を表側に折り返していますが、裏側に折り返しても問題はありません。
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スカート裾の折り代端とフリル端を合わせて重ね、折り代端から3〜5ミリのところをミシンで縫う
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レースの見える幅☆を決めてから、2段目フリルを縫う
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フリルの見える幅☆が均等になるように、3段目以降も同じように縫う
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もっと段数を増やしたい場合、同じように繰り返して縫っていきます
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裏から見た図
フリルの付け方.注意点
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フリル・レースを何段か重ね付けすると平置きで確認していた時よりも、着用した時に丈が長く感じることがあります。軽い素材のフリルやレースであっても、裾周りの大きいフレアースカートに付ける用尺は結構な分量です。その重量で裏スカートが下にさがってしまう為、ミシンで付ける前にしつけ糸で縫うかピンで押さえるなどしてからトルソーに着せるか、着用して丈を確認されるのをお勧めします。
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動いた時に、表スカートがめくれても裏スカートの本体生地が見えてしまわないように、表スカートの裾線の位置より上に2〜2・5センチ余分にフリルやレースを付けること。
フリルの付け方.チュールレースの場合
これはもともと、同じ仕様(つくり)でチュールレースが3段付いてたアンティークスカートです。このように、アンティークならではの目が細くしなやかなチュール素材をギャザーフリルにして付けるのも素敵ですね。
スカート裾・フリルの付け方は、ワンピースの裾や袖口などいろんなところで応用がききます。繊細に、ロマンティックに、素材と相談しながらリメイクされてみてはいかがでしょうか。皆さまにとって素敵な春となりますように。