スモッキング刺繍の服を見ると、小さな時に着ていた胸元にスモッキング刺繍が施された白い衿付きのワンピースを思い出す方は、多いかもしれませんね。白い靴下・黒のエナメルの靴のコーディネートで、お出かけする【スモッキングday】は、子供にも「今日は、お行儀よくする日」だってことが、わかりました。
タック・ギャザーの中に、当時の空気をふくんでいるような優しい色合いの、スモッキング刺繍ブラウスを着ると「今日はお行儀よくする日」今も変わらず思います。
そんな、命令もお説教もしない、リボンが似合う「お行儀の先生」のことを今日は少しお話します。
スモッキング刺繍とは
立体感のある刺繍で”ひだ飾り”とも言われます。布にタックをとり、そのタックの山に刺繍糸を幾何学的に通しながら、糸の色・ステッチの組み合わせで、いろんな柄を刺していく手法です。
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スモッキング刺繍の歴史
英国のアングロサクソン時代より、ヨーロッパを中心に愛され続けてきた伝統的な刺繍技法。日本には大正時代に伝えられ、その刺繍技術は上流子女の教養として発展し流行しました。元々はハンドメイド刺繍で一針一針縫われていましたが、60年代以降はミシン刺繍によるスモッキング刺繍も多く見られるようになりました。現在その繊細で上品な技法は、主に高級ベビー&子供服に使われる他 大人向けには、ナチュラルテイストのスモックやバッグなどの雑貨に、ラフな雰囲気で使われることが多いようです。
スモッキング刺繍の名前の由来
ヨーロッパの農民が着ていた丈の長い上着(スモック)に、スモッキングが多く施されていた事から名づけられたといわれ、略されて”スモック”とも呼ばれるようになりました。
スモッキング刺繍の種類
- ウェーブスモッキング
- ケーブルスモッキング
- ダイヤモンドスモッキング
- チェーンスモッキング
数種類の基本パターンがあり、ステッチの組み合わせや、差し方によって様々な表情の作品が作り出されています。
スモッキング刺繍ブラウスの1枚の布が織りなす技法を見ていると、又違う何かを教えてくれようとしている。そんな気がします。
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