前回の記事でご紹介した、「ファスナー付きワンピースからスカート」のリメイクが完成しました。使用したのは、ワンピースのウエストから下のスカート部分と両袖です。裏スカートの裾に別布フリルを付けて、ふんわりAラインのシルエットに仕上げました。前回の記事はこちら→» ファスナー付きワンピースからスカート
今回のマテリアルの前ボタン&ファスナー付きのワンピースは、70年代〜80年代初の日本で流行したデザインで、古着屋さんでも見かけることが多いデザインです。しかし前回の記事でも書いたように年々数が減ってきて、素材と柄が素敵なものに出会えることは滅多になくなってきました。
もしも誰かから譲り受けたり自分で買ったものの、今まで着る機会が少なかったワンピースがあるのなら、フェミニンにもデイリーにもスタイリング出来るスカートにリメイクして着てみませんか。
ファスナー付きワンピースからスカートの作り方
リメイクオーダーのご注文を承っています。→» メルスリー・デ・ローブ ヴィエルジュお気軽にお問い合わせください。
マテリアルのワンピースの裾幅は80センチ、スカートの出来上がり寸法は、ウエストゴム上がり60センチ、スカート丈63センチ、裾幅80センチです。
ファスナー付きワンピースの解体&裁断
ファスナーをはずす。このワンピースは前スカートの上部分のみファスナーが付いていましたが、前か後ろの身頃の上からファスナーが付いている場合も同じです。生地を傷めないように、目打ちやリッパーを使って丁寧にファスナーをはずします。
- A まずウエスト切り替え部分でカット。あとでもう少し下の位置でカットするのですが、ウエストにゴムが入っているのでスカートにギャザーが入って裁断しにくいので、先にこの位置でカット
- B アイロンをあてて、平らな状態にしてからスカート本体丈に縫い代を含んだ寸法に裁断
- C スカート本体の裁断が終わったら、あとでウエストヨークと縫い合わす上の部分(波線)にぐし縫いをする。
↓上の写真AとB裾の拡大写真。スカートの柄行きを考えて、スカート丈の寸法に縫い代分を加えて裁断します。
ファスナーをはずした後の切り込みを縫う
前中心のファスナーをはずした部分は、切り込みが入っているので中心を2つ折りにしてミシンで縫います。スカートにギャザーが入るので、縫い目はわかりません。
- A ファスナーをはずした状態
- B 中心で2つ折りにする
- C 切り込みを点線のように縫う
- D Cの点線部分をミシンで縫ってるところ
- A 表裏前後1枚ずつ(合計4枚)周りに1センチの縫い代を付けて裁断
- B 表、裏の脇を縫って、わの状態にする
- C わになった表と裏を中表にしてウエスト部分(上)を縫う
- D 表にひっくり返して、ベルト分(ゴムが入るところ)のステッチをする
- ヨーク仕様の図解。①②③④の順番で縫う。
- A ワンピースからはずした裏スカートは、Aラインの形でした
- B 裏スカートにギャザーをいれない場合は、上のラインがヨークの長さ♡と同寸法になる位置でカットして、そこからスカート丈をとって裾のラインをカットします。
- C 裁断が終わった裏スカート
- D 裾フリルをカットして、裾始末&ギャザーを寄せる。
- A ぐし縫いをした表スカートのウエストを、ヨークの付け寸法と同寸にギャザーを寄せる
- B 仕上がり通りに表と裏のスカートを重ねた上に、ヨークを中表に重ねて、表裏スカートと表ヨークの3枚を縫う
- C 裏ヨークの縫い代を折り込んでから、表からステッチする。ウエストにゴムを入れたら完成です。
縫ったところはタックになるわけですが、本体スカートの上部分(ウエストヨークと縫い合わすところ)にはギャザーが入るので、気になりません。
ウエストヨーク
袖を解体してアイロンをあててから、ヨークを裁断します。地の目は横にしました。
裏スカートと裾フリルの裁断と縫製
裏スカートは裾フリルを付けた丈が、表スカートより3〜3.5センチ短く仕上げます。裾フリルの丈とギャザー分量は自由に決めてください。
裏スカートと裾フリルを縫う
裏スカートと裾フリルを縫って、ロックミシンで橋始末をする。写真の裾フリルはチュールが付いていますが、ボリュームが出すぎた為あとからはずしました。
表裏スカートとウエストヨークを縫う
内側の脇で一箇所、表と裏のスカートを糸ループで留めたら完璧です。
Please try it!
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