アンティーク・総刺繍チュールワンピース

2014年10月07日

どこかクラシックな雰囲気の総刺繍のチュールで仕立てられたワンピースです。
アンティーク・総刺繍チュールワンピース

全身に広がる小さな葉は、黒のチュール地に、少し光沢のあるピンクの糸でミシン刺繍されたもの。刺繍にしか出せない凹凸感が美しく、端々まで丁寧に縫製された美しい総刺繍チュールワンピースです。
アンティーク・総刺繍チュールワンピース全身

ワンピースの総刺繍チュールの素材と仕様

  • 表は黒の総刺繍チュール
  • 身頃と袖は濃い茶色の裏付き
  • 1枚仕立ての七分袖
  • ウエストギャザー
  • アンティーク・総チュール刺繍ワンピースの前身頃

ワンピースの総刺繍チュール

チュールの穴の大きさは約1ミリ。機械刺繍によるものでも、どうしてこんな細かいことが正確に出来るか不思議です。
アンティーク・総チュール刺繍ワンピースのチュール説明
アパレルの会社にいた時に、刺繍工場に見学にうかがったことがあるのですが、刺繍機の側にはずっと人が立ってエラーが出ないかを見ていらっしゃいました。途中で布がひきつったり糸がからまることもあるそうで、そうなると もうB品。そこから又やり直しになるそうです。
総チュール刺繍ワンピース袖
これは、私が見た時よりもずっと昔に作られたチュール刺繍です。1970年代、既にこのような生地が日本で作られていたのか‥わかりません。ネーム表示も品質表示も付いていないので推測ですが、もしかして日本よりもオートクチュールの歴史が深いフランス製の生地なのかもしれません。
総チュール刺繍ワンピース袖口
拡大して見ると、袖口のところ だんだんと糸の幅を増やして模様を作っているのがわかります。衿端、身頃の前中心にも同様に、チュールのこの部分が使われています。

ワンピースの前あき仕様

前中心は、下前に2センチの持ち出しが付いて、そこに付いた釦を上前の糸ループでとめる仕様です。

  • アンティークワンピースの上前立てあき
    上前(右)の糸ループで

1枚で着るとフォーマルな印象に、上にカーディガンやセーターを合わせるとデイリーにも着れます。
アンティーク・総刺繍チュールワンピース
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アンティークワンピースの前上半身