京都・元 立誠小学校

2014年03月25日

元立誠小学校

元・立誠小学校について

元・立誠小学校の歴史

高瀬川にかかる石橋が玄関口となっている、装飾を施したバルコニー・アーチ型の窓・玄関など、モダンな外観が特徴の鉄筋コンクリート造 4階建ての建物で、明治時代から124年間小学校の校舎として使われていた建物です。
この立誠小学校は1869(明治2)年に下京第6番組小学校として開設され、日本でも最古の歴史をもつ小学校のひとつで、今の校舎は昭和3年(1928年)に建設されました。その後あまりにも都会になった京都市中心部の児童数が減り続け、1993年(平成4年)に小学校の統廃合が必要になった理由で閉校となりました。
閉校となったあとも、京都一の繁華街ともいえる木屋通りの中心で、今もなお趣きのある佇まいを残したまま、道行く人の目を和ませ 楽しませて 愛され続けています。現在では演劇、音楽、展覧会やフリーマーケット等のイベント会場として使われています。

元・立誠小学校は日本映画原点の地

また、ここは 1897年にパリから輸入された「最初の映画」シネマトグラフが日本で初めて投影された地でもあり、日本初の「映画」の試写実験が成功したことから、日本映画原点の地とされており、現在でも映画が上映されています。
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元・立誠小学校の校内

元・立誠小学校の玄関口

アーチ型の玄関をぬけると、中には歴代の卒業写真が展示されているコーナーがあり、そこには明治時代の着物姿〜まだ比較的最近ともいえる?93年までの写真が並んでいます。
趣き深い校内のオレンジ色の灯りの下で、遠い昔の子供達の表情・衣服の移り変わり・それらにじっと見入っていると、その時代の空気に触れたような‥まだ玄関をぬけたばかりなのに、早くも遠い昔にタイムスリップしたような気分になります。
元立誠小学校

元・立誠小学校・校内での作品展

私が行った日は、1階の元体育館で布博(布博の記事はこちら)2階では臨床美術作品展が開催されていました。絵を書いたお皿の展示を見ながら、階段をあがって2階へ‥作品展示をした教室が並んでいました。
レトロビル1
この日は「京都<臨床美術>をすすめる会」主催の認知症の方々が作った和紙の作品や絵・陶器の作品展をしていて»京都<臨床美術>をすすめる会
趣き深い校内の空気に寄り添うように展示された、素敵な作品が廊下や教室に飾られていました。
魚が泳いでるふうなディスプレイがおもしろい
元立誠小学校
古い本が残されたままの本棚がある教室では、机の上・窓に作品展の絵が飾られていて
まだこの部屋で、今も小学生が勉強しているようでした。
立誠小学校
どの教室でも、もともと校舎にあるものと展示品・空間を1つの作品として表現していて
古いガラスを通し、柔らかな春の日射しが木の床に作る陰も 演出の1つのようでした。
レトロビル
黒板と壁面を使ったレイアウト
元立誠小学校
白い漆喰の壁・クリーム色のドアが並ぶ長い廊下
アーチ型の天井から伸びるランプの灯りが、窓から入る光と混じり合います。
元立誠小学校
大きな本棚の中には、古書がぎっしり
この教室で、こんなふうに小さなイスを並べて先生に本を読んでもらってたのかな
元立誠小学校
本棚の中から、子供の頃に読んだ本をみつけて懐かしい気分になりました。
自分が過去、もう既に読み終わった本だということを忘れて、また同じ本を買ってしまうって
大人になるとよくあることなのに(たぶん 皆さんも)子供時代に読んだ本を覚えているとは不思議ですね。本の間・本棚の上にディスプレイされているのは、野菜の絵
元立誠小学校2
黒板にはにんじん 床にはかぼちゃ
元立誠小学校
掲示板にはブロッコリー
この掲示板に、これまでどれだけ多くの紙が貼られてきたのでしょうね。
その当時のお知らせの内容、紙の材質にも興味があります。
元立誠小学校2
ガラスから漏れる光に照らされた和紙のオブジェたち 夜誰もいなくなってから動きだしそう
元立誠小学校
「京都<臨床美術>をすすめる会」主催の認知症の方々の作品展で、たくさんの素敵なアートを見せていただきました。この作品展は終了しましたが、これからも元 立誠小学校ではいろんなイベントが開催されて、私達に楽しみや潤いを与えてくれるでしょう。
趣のある古い校舎で触れるアートは、しばし時を忘れさせてくれます。遠い昔から、ずっと子供達を静かに見守り優しい空気を放ってきた、壁・床・机や椅子・ランプここにある全てのものが混ざり合い、訪れた人に 素直な自分にかえる力を与えてくれるような気がします。
子供時代の自分の声が聞こえてきたり、今の自分を確認したり、あるいは 少し先・ずっと先の未来
を思ったり、誰もが知らぬ間に自分と話ができる。そんな不思議な場所なのかもしれません。
元立誠小学校2
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